やさしい証券マン
先週久しぶりに実家に帰りました。
母の話を聞くと、前日に証券会社の人が来たらしく 「なにかあった?」と尋ねたら、
母は、証券会社の勧めるNISA口座に、北米エネルギーファンド と J-Rietファンドを購入していた。
先月実家に戻っていた時には、
「今年はNISA口座では何も買わずに様子見ね。」
と話していたのに、証券会社の新任あいさつの名刺を持った若いお兄ちゃんが訪ねてきたら、
ころっと心が変わり、勧めるものをそのまま購入していたのだった。
この2つのファンドは購入手数料が3%以上と高めの設定。
この分を毎月分配でもらうには何年かかると思うの?
と娘が質問しても、母は分配金が欲しいという。
だったら、私に100万円預けて運用を任せてくれたら、毎月母の口座に1万ずつ振り込んであげるよ。
と冗談を言ってみたが、それでは嫌だそうだ。
証券マンが自宅に来て、緊張することなく落ち着いた雰囲気の中で契約を交わしたので、クーリングオフの対象にはならなかった。
次回からは話を聞くのは喫茶店で聞いてね。そうすればクーリングオフの対象になるからね。
私は証券マンのお兄さんに電話をいれてみた。
「昨日は投資信託を母に勧めていただきありがとうございます。」
と、しおらしい感じで話を始めたが、今後は娘同伴で投資の話は聞かせてください。と申し上げたわ。
母は案外しっかりしていて、父がいなくなっても一人で生活できるわと思っていたのですが、初対面でも優しい若いひとには弱いのね。
NISAは増えていけばその分の利益が無税になるから得はあるのですが、マイナスだと損益通算できないのよね。
倒産しない株をもつにはETFよね。コストも安いし。今は新興国が下がっているから、こんな銘柄はどうかしら?
1324 ロシア株式指数上場ETF
1325 ブラジル株式上場ETF
1362 IS新興国債券ETF
1540 純金上場信託
1671 WTI原油価格連動型上場投信
母は正直に話をしてくれているので、まだ認知には程遠いが、優しい人を求めているのね。
だますテクニックのポイントは「優しさ」かもしれませんね。