未亡人の母

hana12

お彼岸なので、父のお墓参りに行くために自宅に帰りました。

 

その時、母がデジカメを持ってきて、

「見てみて。ママこれを始めたの。」

何を?

 

一人きりの食事はいい加減になりがちだから、一食づつ食べたものを写真に撮って残していこうと思って!と言う事で母は食事したものを写真に残していました。

「このおかげでなにが不足している?とか、案外一人だと食器や料理の色合いなど関係なく盛りつけて食べて終わりとなるんだけどね、デジカメで撮るから気をつけるのよ!」

と誇らしげに写真を見せるのです。確かに、撮影して残して誰かに見せると言う事になればメニューも考えるし、工夫もします。ボケないための予防にはよいかもね。

 

たぶん、今は写真を撮りためる事に生きがいを感じているのよね。

そして、その写真をみなさんに見てもらうようブログも復活しようかなと前向きな発言をしていました。母はパソコン教室に通っていて、一応自分のブログを持っています。

 

私も一人暮らしは長いのですが、いい加減な生活をしながらも、一応野菜が足りないかな?と思えば、コンビニでサラダを買い、美味しいものを食べていないな〜と思えば、友人を誘い外食へ繰り出します。

 

母と私の生活パターンは違うのですが、同じ遺伝子をもつ親子。食べることに妥協せず、健康を考えながら楽しんでいます。

「食べることは生きること。生きることは食べること。」これが出来なくなったら、お迎えが来るときよねと母と話しました。

 

いつもお墓参りの後の恒例で、家族皆で食事をします。その後、デパ地下でお買い物をして帰ります。その時のお会計は母が出してくれます。

まずは、翌朝のためのパン。これぞとお会計がパン屋さんで3,000円以上購入。果物や肉も少し遠慮しながらも買い物かごに入れていきます。お母さんいつもありがとう。

そしてラッキー!なことに、こんな日のために母はデパートの積立をしているのです。1年間積み立てたら1割つけてくれる利率の良いデパート貯蓄。

母いわく、

「自分のお財布からお金が出るのはさびしいが、プリペイドカードになっていて、自分の財布からお金が出てる感覚がなくて、お買い物して支払いしても気にならないわ」

良いのか悪いのか・・・でも、1割儲けということを考えると良しとしましょう。

未亡人になって寂しいんだと思うのですが、家族と会い、食事して、お買い物してみんなの笑顔が集まって、母も満足してくれて・・・・

未亡人の母を囲んでの楽しい会話や食事はこれからも大切にしていきたいと思います。

 

お父さんの分も長生きしてね。

 

つれづれ

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