バンクーバーへの旅
10年ぶりにバンクーバーに行ってきました。
まず驚いたのは、家の値段の高騰です。
10年前に比べて、4倍の値段ですって。
町の中心部だと最低で2億円です。
50年経つ古い家でも1.5億円するようです。
特に、バンクーバー冬季オリンピックの開催が決まった時期からの高騰はすごいものだったと現地の人が言ってました。
1億円(日本円換算で)以上もする家のローンのために家を建てる場合のルールも変わり、皆さんローンを組むために、住まないお部屋は賃貸に出したり、バックヤードの駐車場を壊して、人に貸せる家を建てて収入を増やす工夫をしたりと大変らしいです。
中国マネーが起こした悲劇ですって。
お金のある中国人は3〜4件住宅を買い、価格が上がっては売るという、いわゆる土地や家の転がしをしていたらしいのです。
国もあまりにも酷いということで、現在は買った家に誰も住んでいない場合は、追加の税金を払わなくてはいけないというルールを設定。
おかげで少しは高騰も落ち着いたといわれてますが、下がることはないと言っています。
だって、住みたい街ですものね。
オリンピックのおかげで、電車も通り便利になりましたが、電車が通る沿線の家の値段が半端なく上がっているみたいです。
ワンブロック10件ぐらいの家が立ち並んでいる場所が、すべて取り壊されるようで、窓ガラスが外されている場所が多くありました。
これらの場所は4〜5階建てのタウンハウスに建て替えるようで、部屋数が増えて住宅会社はもうかりますよね。
つまりは、固定資産税も年間50万円ぐらい払わなくてはいけないらしく、年金暮らしの人達は大変な時代が来たと言っていました。
この家を売って一時的に億円単位のお金を手にしても、次に買える家が高騰してて買えない・・・・どうすればよいのか?と言っていました。
良い地域に家を持たれている人は、そこを売って町から少し遠くの町へ移住したり、家の大きさを小さくしたり、生活空間を変化させたりして、少し余ったお金を老後の資金にしているそうです。
なんだか景気のよいような話ですが、住みづらい嫌な話を多く聞きました。
ダウンタウンの路上は有料パーキングになっていました。以前は無料だったのに・・・
バンクーバーに行ったら必ず行く、スタンレーパークのすべての駐車場も有料になっていました。
空港に1時間パーキングしたら$10ですって。
しかし、唯一変わっていないことは、公園の大きさです。
こんなに土地が高くなっていたら公園をつぶして家にしそうな考えもありますが、公園は公園のまま存在しています。
大きな木があり、芝生には日焼けしたい人達が寝転んでます。
この光景は昔のままでした。
せめて公園のような憩いの場は大事にしたいですね。