貯蓄率の減少
10月9日の日本経済新聞で金融庁長官のインタビューで、、、、
「日本はリスクマネーが乏しい。
だから『貯蓄から投資へ』が進まない。
リスク性資金を効率よく供給するような流れにはなっていない。」
それは運用・販売会社の意識改革が必要という内容だったが、本当にそうなの?
家計の金融資産に占める預貯金の割合は53%を上回るというが、「家計貯蓄率」は下がり続けています。
1970年代の貯蓄率は20%を超えていた。この時代は勤労世帯の人口が増加して、高度成長期から安定成長期への移行期で所得がとにかく増えた時代でした。その後1980年代から貯蓄率は下がり傾向となり、2013年度においては一部の専門家は、マイナスに落ち込むとまで予測しています。
なぜにこれほど貯蓄率が低下したの?
理由1.高齢者の無職世帯が増え、貯蓄を切り崩していること。
理由2.所得の減少。長く続いた不景気で給料の伸び悩み&社会保険や税金の負担が増え、手取り収入は減っていること。
貯蓄率の低下はどんな影響を起こすのかしら?
*日本は大変な数の赤字国債を抱えていますが、今のところ金融機関に預けてある預貯金でまた赤字国債を買い続けている状況です。十分な国内での預貯金がなくなると海外の投資家にも国債を買ってもらわなくてはいけなくなるわね。
本当に買ってくれるのかしら?
もし、国債の安定消化に障害がでたら、損はしたくないから、国債を持っているところは売りにかかるわよね。そうすると、まず、金利上昇でしょうね。
急激な上昇で返済に苦しむ人が増える可能性があるわね。
高水準の貯蓄率を維持している国は、フランスで、常に15%から16%を維持しています。
実はフランスは経済不安と失業率が高い国です。フランス人は家計の不安から、消費支出を減らして将来のために貯蓄をしているそうよ。
来年の10月から消費税を10%にすることを12月中旬あたりまでに決めなくてはいけないし。
決して、日経平均が16,000円を超えたとか喜んでいる場合でもなさそうね。
ありそうで無いのが「現金」で、無さそうであるのが「借金」らしい。
気を付けていかないとダメですね。