国外財産調書
何度かブログにも書いたが、今年度の確定申告で「外国財産調書」を出す人が多くなるでしょうね。
原因は円安。
この制度は、その年の12月31日において、その価格の合計が5,000万円を超える財産を外国で保有する人が、確定申告をする際に「外国財産調書」という書類提出の義務があり、その内容は、どんなものをもっていて、その価値はいくらかという内容のこと書いておかなくてはいけない。
秘密の財産はすべて先に言っておいてね!
というような書類だ。
もし、2021年末ならば$1=115円だった。
その場合$430,000相当の資産については5,000万円未満で提出義務はなかったが、今年を例にしてみれば、本日のレートでみた場合$1=148円とした場合なら $430,000=6,364万円となってしまう。
同じドルの数字なのに、為替計算で優に5,000万円を超えてしまう。
外貨預金を海外口座でしている人たちは対象になるが、国内支店で外貨預金を開設している人たちはこの書類の提出義務はない。
金融庁がすべて銀行の口座を管理しているから、国内の外貨預金などは関係ないのよね。
「国外財産調書」を書いたことはありませんが、用紙をみると面倒くさい感じもします。
区分、種類、用途、所在地、数量、価額(12月31日のレートで計算)など、必要な情報を目論見書や契約書などで確認しなければいけない作業がでてきそうです。
国としては、この人の資産はどこ?にあるかを把握できていれば、相続が起きた時
に質問するのも楽でしょうね。
年末にかけて為替はどうなるか?
は誰にも分かりませんが、年内あと2回FOMCでパウエルさんは金利上げますよと言えば、円安に振れる可能性が大いにあるので、海外に資産がある方々、去年は大丈夫でも今年は「国外財産調書」を提出しなければいけないかもしれません。
しっかり提出する準備をしておきましょうね!!