イスタンブールでのお正月
お正月休みを使い、イスタンブールに住む友人に会いにいきました。
初めて旅行するイスラム圏。
いろいろ考えさせられる旅でした。
滞在中に、左翼系反政府武装組織「革命人民解放党/戦線(DHKP/C)」の女性による自爆テロが起こりました。観光警察署にお財布を無くしたと入りこみ、ブルカの下に巻きつけた爆弾で自爆しました。
事件を起こした女性は妊娠5か月だったそうです。
そして、対応した警官2名が亡くなりました。イスタンブールの人は用事がない限り、警察、郵便局には立ち寄らないそうで、一般人の犠牲者はありませんでした。
事件のあった場所は、本当にツーリストが多く行く場所で、私も前日にその付近を歩いていたので、少し怖い気持ちがしました。
シリアからの難民が多く、トルコを経由してヨーロッパへ流れて行っているので、友人が住む比較的安全な生活圏内でも、物乞いをする親子が路上にいました。
昔のアーカイブでみた風景がそこにあるのですが、今自分が幸せに暮らしている日本と比べてしまい、目を覆いたくなる風景でした。
私が日本に帰国する日に、デモが起こると予告されていたので、フェリーが休航になり、日本の大成建設と現地の会社が建設した、ボスポラス海峡横断鉄道を使い空港まで行きました。
ここトルコでも、日本の企業が活躍しています。
モスクをいくつか見学した際には、髪の毛が見えてはいけないので、頭をスカーフで覆い、観光客が入れるエリアで見学してきました。そこで見て驚いたのですが、女性の信者たちは建物の隅に部屋があり、その中で見えないようにお祈りをしていました。
なんで?どうして、男性と同じ場所でお祈りができないんでしょうか?
どうして女性が男性より下に見られちゃうんだろう・・・嫌だなぁ〜
家族みんなで
イスラム教では、一日5回お祈りをします。
お祈りの時間に合わせて、モスクからのお祈りの言葉が町中に流れています。お祈りは、朝6時15分ごろから一回目がスタートします。
そこまで信仰心があるのに今起こっているテロ事件は悲しいことです。
多様な人、文化や宗教が共存しているイスタンブール。
友人も苦労しながら、戦いながら生活しています。
そんな友人に声援を送るだけしかできないけど、他国で生活している日本人の頑張を誇らしげに感じた旅でもありました。