認知のおばあちゃん
今朝のニュースで認知症の方の徘徊の話を見ました。
子供の位置情報を確認するためのGPS機能付きの防犯ベルなどが今は、高齢者の徘徊見回りに役だっているそうです。
認知症が進んで、一人で徘徊し、そのまま行方不明の方もたくさんいらっしゃるそうです。保護されても自分の名前も分からない、どこから来たのかも分からないでは困ってしまいます。
徘徊を防ぐ事も大切ですが、出て行ったときのために、連絡先を書いたものを持たせるとか、GPS機能付きの機器をつけておくなど、見つける工夫も必要なのでしょうね。
先日、京都に出張した際に、友人宅に泊めてもらいました。
そのお宅には93歳のかわいらしいおばあちゃんがいらっしゃいました。
何回も私と会っていても、私の顔は覚えてくださいません。
残念ですが痴ほうをお持ちなので仕方が無い。
「いつも微笑みながら、どなたさんでしたっけ? どこからこられたんですか?」
2分後また同じ質問。
「あなたどなたさんでしたか?」
おばあちゃんの認知性は前にお会いしたときよりも進んでいる感じで、ここは私の家だよね?とか時々変んな会話が聞かれました。
体温調整もおかしくなっているらしく。暑いのに戸締りだけはしっかりしていて、靴下は2枚重ねではいていらっしゃる。
家族の人は四六時中おばあちゃんのことをみてはいられないから、デイケアを週5回、たまにショートステイも利用されていました。
おばあちゃんは介護3の認定をもらっていらっしゃいます。
しかし、おばあちゃんは、心はいつも乙女。
昔の女学生時代のことや、昔どこかで聞いた言葉に反応して、すらすら流暢にお話もできるのです。
帰り際に、家族の人から
「残念だけど、美津子ちゃんと別れたのも2分後には忘れているから」
そうですよね。
また次にお会いした時も、「どなたさんでしたか?」と聞いてくるんでしょうね?
おばあちゃん、京都の夏は暑いから、熱中症には気をつけてくださいね。